未使用の急須


使いこむこと10年
以上の黒田急須
 
 
 
焼締のうつわも使い始めがかんじんです。
無防備なお手入れ前の肌と同じです。
使い始める時はうつわに充分水分を含ませます。
盛りつけ前に軽く水分を拭き、盛りつけます。
慣れるまでは、食事が終わったら早めに片付けましょう!
使用後の片付けは、亀の子たわしで洗うことをおすすめします。
なぜか、お湯を流しながら亀の子たわしで洗うと
スッキリ油分がとれます。
同じにアクリル毛糸で出来たタワシも優れものです。
使いこんでいくと、表面がしっとりと光沢がでてきます。
そこまで行くと、水分をのせずに盛り付けをしても大丈夫です。


未使用焼締六寸皿




使いこんで
しっとりツヤが
出た六寸皿
 
 
うつわ全般に言えることですが、
焼き上がり直後のざらざら感は洗われ布巾で拭き上げられるうちに
とれてきます。焼締はしっとりと黒くなり光沢も増してきます。
左上の画像、黒田急須などは 
使用後に表面を良く洗い布巾で拭くことで出てきた光沢です。
時間はかかりますが、ここまで光沢が出るととても手離せなくなり
ますね。
炭化焼締のうつわは、盛り付けたものを引き立ててくれます。
野菜の赤や緑、お肉などを
スッキリと美味しそうに見せてくれます。
ざらっとして嫌だと最初から倦厭せづに一つ使って
変化を楽しんでいただきたいものです。


 


ピンホールが
入ったタイプ
 
粉引のうつわを使い始める時は、少しだけ気を使いましょう。
焼き方によって表面に貫入が入っているものが多いのですが、
この貫入に最初から油分や醤油の色を入れてしまうと大変。
美しい変化とは言いがたい状態になってしまいます。
貫入が入っていないものでも、
小さなピンホールがあいているものもあります。
粉引全般に同じ扱いをして頂きたいものです。
 
 
使う前に充分に水分を含ませる。
冬であれば盛りつける10分ぐらい前に
うつわの表面にお湯をはって暖めておきます。
薄いグレーに色が変化してきます。
全部を付ける必要はありません。
高台の部分までつけこむ必要はありません。
回数は一概に言えませんが、
何度か繰り返し水分を含ませて使いこむうちに、
水分を吸わなくなる時がきます。
がんばってそこまで面倒をみましょう。
吸い込みが無くなったら、
直接盛りつけをしてもよくなります。
そして長い間使い込むことで味わいが増してきます。


全体に貫入が
入ったタイプ
 
 
たびたび水分を含ませるのは面倒という方は、
土鍋の処理と通じるものがありますが、
お米のとぎ汁でゆっくり煮立たせないように煮ます。
30分ほど極弱火でコトコトと煮ます。
火を止めた後は、そのまま冷します。
冷めたところで取り出し良く洗います。
良く乾燥させたら使い始めましょう。
この処理をするとあとは直接盛りつけていただいて大丈夫。

 



13年に渡って補修に
出しながら使い続け
ている塗りのお椀
 
「漆の臭いが気になって、漆椀が使えない」
とMAILでお知らせいただいた方がおられました。
なぜでしょう?
漆が揮発しているうちは、臭いが感じられます。
臭いは漆が揮発してしまえば消える訳です。 
では、早く臭いを消す方法があるのでしょうか? 
箱の中に脱臭剤(冷蔵庫などで使うもの)と 
漆の器を一緒にいれ密封してください。 
1〜2週間ぐらい様子を見てください。 
漆やさんに聞いた話です。お試しください。

ぬるま湯で洗い布巾で
拭くだけで光沢が出た
拭漆のお椀、13年使用

 

 
ついでなので漆のお手入れ方法について考えてみましょう! 
普段にいいものを使いたい・・・と思っても 
お手入れが面倒でとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
まずじゃんじゃん使いましょう。 
使用後は洗剤を使ったりしません。 
ぬるま湯で柔らかいスポンジなどを使い、洗いましょう。
 洗った後はすぐに乾いた布きんで拭き上げます。 
※脂が気になると言われる方もいらっしゃいますが 
これで十分きれいにになります。 
※漆器が一番苦手な事は、乾燥し過ぎること、 
直射日光や蛍光灯の光に長い時間当たることです。 
※スポンジは研磨剤のついていないものを使いましょう。